マルワホーム
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住まいの提案、北海道。

住まいの提案、北海道。 vol.47

取材・文/三枝史子 撮影/KEN 五島

快適な生活空間をイメージして、
5つの回遊動線を盛り込んだ「五輪の家」

傾斜のついた天井、どっしりと太い梁、木をふんだんに使った心地よいリビング。

「普通の家なら建てたくない。自分たちにふさわしい、他のどこにもない家にしたかった」。この3月に引き渡しになったばかりの新居で、Kさんご夫婦は誇らしげな表情で声を揃える。

住まいづくりを考えるようになったとき、限られた予算をなるべく住宅に使いたいというのが根底にあった。低コストで、しかもできるだけ環境のいい土地を探していたところ、札幌市との境界にある石狩のニュータウンに行き着いた。地代は札幌の約3分の1~4分の1程度、面積は80坪前後というゆとりの広さ。この敷地を管理しているのがタウン内に26区画を所有するマルワホーム企画だった。目の前に防風林の景色が広がる自然豊かな環境。1棟1棟が個性を競いながらも、同じビルダーが手がける統一の取れたまちづくりにも惹かれるものがあった。

理想的な土地にめぐり会うことができ、設計には1年近く時間をかけた。「妥協したくない」というご夫婦のこだわりをマルワホームがしっかり受けとめて、何度となくプランの検討がくり返された。ただ提案を持つのではなく、住宅関連の雑誌で知識を深めたり、モデルハウスで実際の暮らしをイメージしたり。好みのインテリアや参考になる間取りはどんどん取り入れ、自分たち家族が思い描く住まいのカタチを発信していったのだ。

クロスは淡いグレーを基本に、濃いめのブルーでメリハリのある空間に。ダイニングは床の素材を変えてリビングとスペースを分けている。

リビングの壁の深みのあるブルーはご主人のアイデアだ。仕事から解放され、家でほっとくつろぐための空間づくりは人任せにするの
ではなく、積極的に参加。無垢のウォールナットで仕上げたナチュラルな表情の床もお気に入りだ。素材の味わいを消さないようクリア塗装で自然に近い雰囲気を大切にしている。面積が広いだけに床材に何をセレクトするかで空間のイメージはがらりと変わる。傾斜のついた天井にかかる太い梁や造作の収納カウンターなども同系色で統一し、シックな空間を実現した。

どんな間取りにするか、どんなインテリアにするか。住まいづくりの期間中は徹底してそのことに集中したと奥さまはいう。「間取りを色鉛筆で下描きして、どこに何を置いて動線はどうしようと、いろいろ考えながら図面に落とし込みました。描いた図面を主人に見せて、細かくチェックしたり意見をもらったり。図面のなかに住んでいるつもりで想像を膨らませるのは、とても楽しい作業でした」。自分たちらしさにこだわったぶん、住空間のすみずみまで家族の暮らしにフィットした使いやすさ、心地よさが生み出されることになった。

木目をタテとヨコに張り分けた洗面台(左)とキッチン。「2つの島」はそれぞれ回りを一周でき、快適な動線になっている。
水回りへの入り口はカーテンで仕切り、食器棚の差し色もおしゃれ。

ユニークなのはその間取りだ。バックヤードの充実にはとくに力を入れ、収納や洗濯室を広く機能的に使いこなせるよう配慮した。たとえば、玄関からシューズクロークを抜けてウォークインクローゼットで着替えを済ませ、洗面台で手洗いをしてからリビングへ。この一連の流れが習慣化できるようスムーズな動線計画を練りに練った。基本的によく使う場所は行き止まりにならないよう、キッチン、洗面台、脱衣兼洗濯室、玄関、クローゼットの5カ所がそれぞれ回遊できるサーキュレーション方式に。まさに「五輪」の動線を取り込んだプランなのだ。幼い姉弟はこの5つの輪を走り回り、家じゅうに元気な声を響かせている。 

一般的にはユーティリティに組み込まれることの多い洗面台もキッチンと並列させ、リビングからいつでもアクセスしやすいように配置。これらの壁面を床材と同じウォールナットで仕上げると、「おもしろい2つの島ができた」と奥さま。階段をはさんでキッチンの後ろが洗濯室、左手の洗面台の後ろが家族で使う大容量のクローゼット。通り抜けできる階段下には洗濯カゴが置かれ、クローゼットで脱いだ服はカゴに入れ、それを取り出して洗濯機へというワンアクションはさすがである。

ダイニングテーブルの後ろは収納を兼ねたデスクカウンター。お子さんのお絵描きの場にも。

部屋ごとに楽しく使い分けた壁紙や、建具の代わりにテキスタイルで明るい雰囲気を演出するなど、遊び心もいっぱいだ。家族4人の
成長の場となるマイホーム。そこでどう暮らしたいかをとことん考え抜いた結果の、理想のわが家である。

2階の和室はフリースペースと一体になった気軽に使える空間。
ワイドなシンクと一体型の洗面台は手入れも簡単。

住まいの提案、北海道。掲載一覧

住まいの提案、北海道。 vol.65

特別感のある和室に、キッチンが主役の広々リビング。
家族が自然に集う空間づくり。

この住まいでの生活も丸2年が経過した。Sさんご家族は、もとは賃貸のメゾネットで暮らしていたが、娘さんたちの「一軒家に住みたい」という願いを叶えることがモチベーションとなり、マイホームを実現。賃貸ではできなかったいずれ犬を飼う夢も住まいづくりを考える大きな理由となった。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.63

転勤先で人生2棟目のマルワホーム。
家族も増えてより充実の毎日に。

Iさんご家族を訪ねるのは、2度目である。最初は2017年の夏、マルワホームで建てた石狩の新居だった。日当たりのいいリビングで、赤ちゃんをあやすご夫婦の笑顔が今も印象に残っている。それから数年の時を経てご主人が岩見沢に転勤。石狩から通うことも考えたが、4年8カ月暮らした家を手放すことを決め、岩見沢に新たに建てることにした。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.60

音楽大好き家族の夢を叶えた、
歌って・奏でて・遊べる住まい。

マットなブルーでフレーミングされた3階建ては、1階に親世帯、2・3階にSさんご家族が暮らす2世帯住宅である。住所の枝番が赤い数字でシンボリックに表現され、丸くデザインされた表札はカフェのサインのよう。そして、奥さまの愛車である黄色いハマーがこの家にぴったり似合う。住む人の個性が発揮された家は、外から見ているだけでも楽しい。家族みんな仲よく笑って暮らしているのだろうな。そう思わせるのだ。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.53

インテリア好きの奥さまの
センスとこだわりが光る住まい。

正面を淡い色彩で塗り上げた外観は近隣との調和を意識して、目立ちすぎないようにとの配慮がながされたもの。そんなオーナーの心遣いを映す住まいは、潔い美しさとやさしい雰囲気を醸し出している。Sさんご家族がこの家で暮らしてから、まもなく3年。きれいに片付けられた空間は選び抜いた照明やこだわりの雑貨でセンスよく演出され、日々の暮らしへの愛着が伝わってくる。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.52

モダンなインテリアに、
家族の熱い思いが満ちる住まい。

 「家って、幸せになるためのツールだと思うんです」。そういってご主人は満足げに室内を見渡した。2016年の12月から暮らしはじめて丸1年、日に日に愛着は増すばかりである。家を建てたからといって、家族を幸せにできるわけではない。問題はどう建てるか、ご主人の持論である。「よく建ててから、もっとこうすれば良かったという後悔話を聞きますが、うちにはそれが一切ない。住まいづくりに関して自分もたくさん勉強したし、マルワさんがそれに応えてくれた。やり切ったという感じですね」。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.51

目に映るのは、大好きなものばかり。
とにかく楽しい、おうちライフ。

 庭先でくつろいだようすを見せるIさんご家族は、この家に暮らしはじめて1年半。引っ越して半年後には愛息も授かり、幸福のまっただなかという感じだ。ご夫婦は結婚した当時から家を建てる意志を持ち、マメな性格も手伝って住宅情報誌の類いをしらみつぶしにあたった。土地を探す過程でここ石狩の分譲地を知り、来てみるとマルワホームの旗が立っていた。「マルワ...聞いたことあるな。そうだ、友人が建てたおしゃれでユニークな家が、マルワホームだった!」。以前、夫婦で訪ねたことのあるその家が、強く印象に残っていたのだ。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.47

快適な生活空間をイメージして、
5つの回遊動線を盛り込んだ「五輪の家」。

「普通の家なら建てたくない。自分たちにふさわしい、他のどこにもない家にしたかった」。この3月に引き渡しになったばかりの新居で、Kさんご夫婦は誇らしげな表情で声を揃える。  住まいづくりを考えるようになったとき、限られた予算をなるべく住宅に使いたいというのが根底にあった。低コストで、しかもできるだけ環境のいい土地を探していたところ、札幌市との境界にある石狩のニュータウンに行き着いた。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.46

太陽の光に包まれて、
3つの庭を楽しむ住まい。

この秋にオープンしたマルワホーム企画の最新モデルハウスは、札幌市との境界に近い石狩市樽川にある。辺りを防風林が彩るのどかな住宅地で、1区画平均80坪台というゆったりとした住環境が魅力だ。土地価格は札幌と比べておよそ3分の1から4分の1程度。土地代が安く抑えられた分、建物に予算をかけられるのがうれしい。モデルハウスは同社が管理する26区画の一角にあり、すべての家が完成すれば統一感のある、ちょっとしたまち並みが形成されるはずだ。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.42

自然素材が心地よい空間に、
家族の年輪を刻むしあわせ。

職場のあった大阪から、4年前に転職して札幌へ。Kさんご家族は子育てや将来の暮らしを考え、妻の実家のあるまちへと移り住んで来た。2年ほどしてマイホームを意識しはじめたころ、近所でマルワホーム企画のオープンハウスが開催され、家族で見に行った。奥さまは「塗り壁のあたたかみのある外観で、中に入ってみるとますます私の好きな感じ。こんな家に住みたいと、すぐに思いました」。それから住まいづくりが具体化するまでしばらく時間がかかったが、その間もマルワホームのスタッフは連絡を絶やさず、それが結果的によかったという。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道。 vol.41

素材感と開放感に魅せられる
おもてなしの空間づくり。

 木のアクセントを配した渋い土色の塗り壁が、静かな風格を漂わせる邸宅。杉板の木目を施したコンクリート塀を抜けると、エントランスポーチがゆったりと構えている。ずしりと重い木製の扉を開ければ、贅沢なまでの広さを確保した玄関ホール。土間部分の壁は外壁と同じ仕上げにして、内と外との境界を感じさせないデザインとした。おもてなしを意識したというこの空間こそ、住まいを語るプロローグにふさわしい。・・・続きを見る

住まいの提案、北海道